みどみどえっくす

元NO.1風俗嬢がゲスに真面目にエロを語る

きっかけは、日常の些細な事に隠されている

痛いニュースが、いくつか流れてきていました。

まずは台風の被害にあわれた方、大丈夫でしたでしょうか。

 

 

 

ここのところ、しばらく断続的に雨が続きました。

 

少し前まで、雨は鬱陶しさやジメジメとした気分の悪さが相まって、無意識のうちに憂鬱になっていました。

 

今は、嵐のような豪雨では気が気でないですが、シトシトと降り続ける雨は逆に気持ちを落ち着かせてくれて、普段せっかちに過ごしてしまいがちな自分にとっては束の間の休息になるので良いのかも、と思い始めています。

 

 

ふと、数年前の雨の日の事を思い出しました。

 

当時、高校生でした。

その日は学校帰りに仲の良い友人と、駅前のカフェでテスト勉強をする約束でした。

しかし、迫り来る台風で既に注意報が出ており、結局約束も無くなり、駅まで母に迎えに来てもらいました。

 

帰り道、既に辺りは暗くなり始め、雨で濡れた地面に反射した信号機や街のネオンがとても綺麗で、不謹慎ながらロマンチックな気分になった事を覚えています。

 

しかし雨はとても鬱陶しく、帰宅してからは段々と強くなる風と雨に、徐々に不安を抱き始めました。

もちろん勉強も身に入らず、嵐を言い訳に、テレビを見始めました。

 

偶然、当時大好きだった某俳優が出ていました。

しかしテスト前ということもあり、自室ではありましたが、親にテレビがバレるとマズイので音量は限りなく低く。

低くし過ぎて何も聞こえないはずでしたが、私にはその某俳優が「今日の昼ごはんはカツカレーを食べました。」という事だけは何故かハッキリと聞こえました。

 

胸騒ぎを感じる嵐と、親に隠れている罪悪感のせいで心穏やかでなく、集中はだいぶ途切れ途切れでしたが、その中で私はぼーっと「そっか、俳優もご飯を食べるのか」と、当たり前の事を考えたように思います。

 

ふと父が昔「お父さん昔、アイドルはうんこをしないって信じて、疑わなかったなぁ〜」と言っていた事を思い出しました。

 

アイドルも、ご飯を食べるし、当たり前にうんこもします。

ご飯を食べれば、うんこが出ます。

 

私は閃きました。

高校生にして、世紀の大発見をしました。

私もカツカレーを食べれば、某俳優と同じうんこが出来るのです。

 

私は急いで母に、カツカレーが食べたいんだという事を懇願しました。

一刻を、争います。

一刻も早く、カツカレーを食べる必要がありました。

母は「受験じゃないんだからそんなゲン担ぎ、いらないわよ〜」と言いながら、私の為に、私のうんこの為に、カツカレーを用意してくれたのです。

 

そして私は、必要以上にカツカレーをかき込みました。

某俳優の事を想いながら、嬉々として、カツカレーを食べました。

あの日、何の変哲も無いカツカレーをこの上ない充足感と高揚感で食べ切ったオンナは、世界にただ、私だけだったと思う。

 

翌朝私は、某俳優と同じうんこをしたのです。

誰がなんと言おうと、紛れも無い事実が便器に一つ。

私は自分のそのカツカレーで出来た、某俳優と同じうんこを見て、たまらなく胸がドキンとしました。

 

それが性的興奮だと知ったのは、それから数年後です。

きっとその頃から素質はあったのだけど、経験も知識もなかったから、当時は子供がエロ本を見つけてはしゃぐ、ソレと同じだと思っていた。

 

無知とは残酷なもので通り過ぎた時にはもう遅く、私は人生のほんの少しの時間を、自分の無知のせいで浪費していたように思うのです。

 

一般的に雨とうんこは何の接点もないのだけど、私のルーツは雨の中にこそあるのだと気付き、雨の日の便意は特に愛おしいものとなりました。

 

日々の中にこそ、気づきがある。

ここ最近の連日のような雨をぼんやりと眺めては、そう思わずにはいられなかったのです。

 

今回のタイトルを見て、誰がうんこの話だと思ったでしょうか。

タイトルでピンときた有識者は、絶対素質、あると思う。

 

 

 

さて、今日は残暑が戻りました。

しかしお天気はしばらく各地で安定しなさそうです。

皆さん、くれぐれもご無理などなさらないよう、ご自愛くださいませ。

 

では、また。