みどみどえっくす

元NO.1風俗嬢がゲスに真面目にエロを語る

青木まりこに学ぶ、青春の理想と現実。(前編)

どれくらい前かな。

大学生の時の話です。

 

私、エロ本やAVを店舗で買ったり借りたりするっていうのに、一切羞恥がないんですね。

コンビニでも、買い物のついでにエロ本とか立ち読みするし、何なら男性客押しのけて自分好みのエロ本探しちゃう。

 

 

ある日、当時大学生だった私は論文のための参考書を買いにいざ本屋へ。

昔から元々本屋が大好きなので、目当てのものを見つけても、意味もなくプラプラとパトロールしてしまうんです。

 

結局この日は他に収穫は無いかなと、目当てだった参考書を手にレジに向かう途中、ふとマニア向けのコーナーに目をやると、モロ、エロなマニア向け雑誌がありまして。

こんなの見つけちゃったら買うしかないので、買ったんですね。

参考書と一緒に。

 

男性店員に気まずそうにされながら。

綺麗なお姉さん(私のことです)目の前にして若干バグったのか、「おっ、お会計ご一緒でよろしいですか・・・?」とか意味のわからない事を震えながら聞いてくるも、目すら合わせてくれない。

 

感じワルっ、さては童貞かしらねぇ。

ふんっ。

 

随分と恥ずかしがり屋さんだなあ。

おやおや、包茎かな?

早くこっちにお顔、コンニチハさせなさいよぉ、ついでにアンタの亀頭もね!って言いたいのは堪えて。

 

まぁ、買いたいもの買えたから、いいんです。 

そのまま浮かれ気分で帰路につこうと思いまして。

 

ただ私、本屋に行くとついでに必ず便意を催すという性癖かつ習性がありまして。

俗にいう、青木まりこ現象ですね。

あの、本のインクの匂いを嗅ぐと、ケツの穴が否が応でも反応してしまうという例のアレです。

 

青木まりこ現象(あおきまりこげんしょう)とは、書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意である。

 

引用元:青木まりこ現象 - Wikipedia 

 

この現象については思うところがいくつかあったりするので、また後日改めて記事にするとして・・・

 

 

そうそう、それで、真っ直ぐトイレに向かったんですよ。

その本屋っていうのは、いわゆる複合商業施設の中の一つのテナントなんですね。

よって、トイレっていうのは本屋のトイレというよりは施設内のトイレを利用することになるんですが。

 

まぁ青木まりこのせいで、トイレに入ってすぐさま大便ですわ。

 

ここで私のルーティンを紹介しようと思うんですが、大便するときって、ジっとしていられないんです。

だからって踊りだしたらそれはただの奇人変人なわけで、私の変態という名に傷がつくわけで、じゃあ何なの?っていう話なんですが。

俗にいう脂の乗ったオヤジが大好きな性癖として、トイレでコソコソ新聞や雑誌を読むっていうのが挙げられると思うんですが。

何が気持ちいいのかなあ~、そんなの誰も得しないマスターベーションでしょ〜なんて笑っていた私も、実はソレになっちゃったんです。

 

だから必然的に、大便しながら先ほど買ったばかりの学生用の参考書よろしくマニア向けの参考書に目を通すわけなんですよね。

 

この背徳感ったら、本当タマラナイ。

女子校時代に、トイレに隠れて友人とエロ本を見漁った事を思い出しました。

 

 

で、まぁ無事大便も終わったので一先ず袋にソレをしまって、うんこを目視で確認。

今日は色がイマイチかなあ、なんて思いながらチンポジならぬマンポジチェック。

Tバックをケツに食い込ませて、更にはタイトなジーンズに私という戦うボディーをねじ込ませて。

 

 

もう、早く帰りたい。

早く帰って、続きが読みたいよ。

ウキウキしながら家に向かう私は、まさに恋人との待ち合わせに向かう乙女のソレ。

そう、その恋人は待ち合わせにも現れなければ、実は空想だったなんて知らずにね・・・

無知とはいつだって、残酷なものなのです。

 

手洗いも早々に済ませ、家族に見つからないように自室に運んだトートバッグに目をやると、

 

ない。

 

あろうことか、私のマニア向け参考書が、ない。

 

うっわぁ、あの時、マンポジチェックとうんこを目視確認するのに気を取られて、すっかり忘れていたんだわ。バッグにしまうの。

 

残念とかじゃない。

ショックとかでもない。

 

ただ恐怖と気まずさのみを抱えてこれから私は、任務遂行に入る。

 

予定としては・・・

ミッション1 すぐに自転車を漕ぎ、トイレに向かう。

ミッション2 トイレで現物ゲット。施設トイレにありがちな香ばしい匂いを背にして、ミッション完了。

 

ほぉら、簡単簡単。楽勝。

言うなれば、スパイね。

成功の暁には、全てのマニア愛好者からの賞賛が待ってる。

物なんていらない。名誉だけで充分よ!

 

さぁ、そうと決まればさっさと行動するのみね。

 

 

私は急いで自転車を漕ぎました。

ふと弱虫ペダル「得意なモンが一つだけあってそいつにフタされたら そんな時どうする?待つ?逃げる?それとも落ち込むか?突破するっきゃないっしょ!!」という名言が頭に浮かびます。

私はケツの穴にフタをされたら、もちろん落ち込みますが突破するっきゃありません。

人でいられる為に。

 

さぁ、店に着きました。

あとはトイレにダッシュするのみです。

ふと風が強く吹いている「俺が、俺たちが行きたいのは、箱根じゃない。走ることによってたどり着ける、もっと遠く、深く美しい場所。」という名言が頭に浮かびます。

ご存知の通り、私は箱根ではなくもちろん、便器に向かって走っています。

 

もちろん今この状況では、近くにあっても遠くに感じてしまう。

そして場合によっては「お花摘みに行ってきます」と言われるソレは、深い意味を持ち、美しい場所でもあります。

秘密の花園とは、まさにこの女性用トイレのためにある言葉だと思うのです。

 

 

 

~~後編に続く~~